美味しいビールには愛がある。-ビール醸造所ツアー-

ヴァイツェンビールの本拠地バイエルン地方の人々をも唸らせる、
Bernstein Weizen(琥珀ヴァイツェン)はドイツ北東地方シュトラールズントが誇るStörtebeker(シュテルテベーカー)のビール。

ドイツでもビールの年間消費量は右肩下がりで10年前と比べると15ℓほど減っているのですが、
このStörtebekerは量より「品質と豊富な種類」を重視しており、現在右肩上がりで成長中の珍しいビール醸造所でもあります。

初めて琥珀ヴァイツェンを口にした日からあこがれ続けた「醸造所ツアー」。
本日ついに参加することができました!!!


赤レンガの建物は19世紀に建造された醸造所。ここからツアーが始まります。
今でこそ醸造はされていませんが、イベント会場などとして使用されています。赤レンガの醸造所とは、流石ユネスコ世界遺産の町シュトラールズント!

今回は全員で27名も参加ということで、2つのグループに分かれて見学をしました。
基本的に見学コースは撮影禁止。
そして1時間半ほどトイレには基本的に行けないので始まる前に必ず済ませておきましょう!

まずは瓶。

ドイツで販売されているビールのほとんどが瓶です。回収されたケースに入った瓶が巨大迷路のように高く積まれています。
他の会社の瓶が入っていたら?どういう風に洗浄するの?などを説明してもらえます。

そして、ビールの瓶洗浄~瓶詰作業のライン見学。
私の目の前で、愛する「琥珀ヴァイツェン」が次々に瓶に注がれ、王冠で蓋をされそしてラベルが貼られていく光景は夢のようでございます。

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加熱処理されるモルトのタンク

そして、加熱処理されるモルトのタンクのある場所で、モルトとは何ぞや、どんな種類のものがあるのか(実際に香りを嗅いだり、試食をしたり)を懇切丁寧に説明してもらえます。
そして、さまざまな種類のホップの香りの紹介もあります。種類によって個性が全く違うので感動します。

さぁ、そしてお待ちかねのテイスティング♪
あっさり目のものを筆頭に5種類のビールを試飲します。
(ここは撮影OKなのに、目の前のビールに心を奪われ過ぎて写真を一枚も撮りませんでした・・・。)

Kellerbier(ケラービール)
→別名Zwickel(ツヴィッケル)とも呼ばれ、熟成を終えていない未完のピルスナー。しっかりとした苦みがありながら、柔らかくコクのあるビール。けっこう好き(主観)。

Atlantik Ale(アトランティック エール)
→シトラス系の香りのホップがいい仕事をしているビール。私はこのシトラスの甘くて爽やかな香りが大好きなのですが、周りの(特に少し高齢の)ドイツ人には全くウケておらず。かなりの人がバケツに流していた・・・。(わぁぁぁ!捨てるなら私にちょうだいーー!笑)

Baltik Lager(バルティック ラガー)
→キャラメルモルトと黒モルトを使用しているので非常にコクと香ばしさがあるビール。

Roggen Weizen(ライ麦ヴァイツェン)
→これは完全なるダークホース。Störtebekerのヴァイツェンは琥珀ヴァイツェンだけだと思っていましたが、ライ麦のヴァイツェンがありました。ものすごくフルーティーなバナナの香りそしてコク。この後ショップでごっそり買い込みました。

Starkbier(シュタルクビール)
→アルコール度数が7.5%で見た目も黒い「強い (Stark)」ビール。ガブガブ飲むためのビールではなく、味わうためのビール。ハンブルクのエルプフィルハーモニーのStörtebekerショップの「利きビール」セットでもチョコレートと共にサーブされる、いわゆる「デザートビール」?!

ちなみにこの5種類ですが一杯当たり100mlぐらい試飲できるので、つまり律儀にすべて飲み切ると「大ビール」一杯分にはなります。


5種類のビールのテイスティングでツアーは終了ですが、
テイスティングの場所は併設レストランでもあるので、ツアーでは試飲できない「琥珀ヴァイツェン」樽生を楽しみつつお食事もどうぞ。
ドイツ料理ではありますが、それを覆すとても繊細で美味しい物ばかり!

そしてレストランの隣にはStörtebekerのビールが20種類以上ずらりと並ぶショップへ行きましょう!ツアーで試飲したものから、そうでないもの、ウィスキー、オリジナルグラス、グッズなどなど。広い店内で存分にお買い物を楽しめます。

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この魅惑のツアーに参加するためには、
・事前にオンラインで申し込む(この場合はオンライン手数料が1ユーロ追加されます。)
・空きがあれば当日受付で申し込む
ことで参加ができます。

【基本情報】
料金:大人13.50ユーロ、子供(6~16歳)2.90ユーロ
時間:時期によって異なりますので、必ずウェブサイトで確認をしてください。
言語:基本的にドイツ語。英語は要問合せ。

残念ながらこの場所は公共交通機関でうまくアクセスができない場所なので、
シュトラールズント市街地からタクシーを利用するか、車でお出かけになるかをお勧めします。(飲酒運転にならないようにお気を付けください!)


ビール好きなら一度は訪れてみたいドイツのビール醸造所。
今回のガイドの方からはビールとStörtebekerへの愛がひしひしと伝わってくる素晴らしいものでした。
是非みなさんも頭で少しビールを学んで、そして大いにビールを味わってください!

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