気付けば5月。いよいよドイツの観光シーズンの到来です。
今までひっそりと静まり返っていたロストック聖マリエン教会も観光客で賑わうようになると同時に、観光客用のプログラムも始まります。
5月~10月の間でロストックを訪れるならば、是非正午に間に合うようにマリエン教会を目指してください。もう、これは必須です。(日曜日は除く)
パイプオルガンの演奏バルコニーで正午のミサを
5月から10月の月曜日から土曜日の正午に、聖マリエン教会では正午のミサが行われています。基本的にドイツ語ですが真夏のハイシーズンでは英語での礼拝であることも。
10分間ほどの礼拝で最初と最後にパイプオルガンの演奏があります。
注)信者である必要はありませんが、礼拝中は私語は慎み着席するようにしてください。
18世紀に製造されたロココ調のオリーブグリーンと金の装飾が美しいこのオルガンは、5700本のパイプで構成されています。外側から見えている部分はほんの一部!(後述しますが、オルガンの内部も見せてもらえることがあります。)電気系統の老朽化に伴い2019年のシーズン終了後に修復作業に入ることになっています。
正午の基本のコースは
天文時計(天文時計の詳細はこちら)の12時のからくりを見て、礼拝に参加する。
なのですが、実は正午のミサの際のパイプオルガンの演奏に立ち会うことができるのです。
つ・ま・り!
普段上がれないパイプオルガンのパイプの真下のバルコニーでオルガンの演奏を聴き、そして礼拝に参加をすることができるのです。
実際に演奏をしている場所はパイプオルガン向かって左側の長く大きなパイプの真下です。
そこに、行けます!


さて、どのようにしてここに行けるのか。
11:55にパイプオルガン向かって右下にあるバロック調の扉の前に行ってみましょう。(お気づきかもしれませんが、バルコニーに行くのと天文時計の12時のからくりを見るというのは両立できません!)

オルガンツアーの看板が出ているので、オルガニストがいらっしゃるのを待ちましょう。教会の音楽監督でもいらっしゃるクロプフさんであれば確実に上に上がれるのですが、時々代理の方の場合もあり、その際は「演奏を邪魔されたくない」ということで残念ながら上がれないこともあるとのことなのでご了承ください。
そして無事に扉の向こう側へと行けたならば、タイムスリップしたような狭い階段や扉をくぐってバルコニーへ出ます。
すると建物の反対側から、可愛らしい12時の天文時計の鐘のメロディーが聞こえてきます。
その音楽が終わると同時に、荘厳なパイプオルガンの音が教会中に鳴り響きます。
そして静かに礼拝が始まります。
礼拝の後、運よくオルガニストの時間が許せばオルガン内部の構造を見ることもできます。
そしてこのツアー、実は教会のご厚意で参加費は不要ですが、
これからも末永くこの教会が維持されるように、是非お帰りの際には玄関付近の寄付金ボックスにご協力をお願いいたします。
もちろん、私が事前にオルガニストと調整をしてガイドをすることもできますので、是非お問い合わせください。
日本ではまず味わうことができない、至極の正午を是非ロストックで。
ビデオはこちらのツイートをどうぞ。撮影という行為が煩わしくなってしまって音楽の途中で映像が終わっておりますがご了承ください(笑)
🇩🇪本日、人生でいちばん印象的な正午を迎えたであります!#ロストック #聖マリエン教会 の正午のミサの際にパイプオルガンの演奏バルコニーにオルガニストが連れて行って下さった😭
目の前に巨大なパイプ!そして演奏をしておられた!!
実は一般公開されてるんですが、今日は特別。聖歌隊特権🤗 pic.twitter.com/VMRJZI4zpU— 🇩🇪勝手にバルト観光局⚓︎@城公認ガイド🏰 (@rostock_jp) May 3, 2019