日本ではまだまだ馴染みのない、ロータリーの交差点。ドイツではKreisverkehr(クライスフェアケア)といい、かなりの頻度で遭遇します。
殆どの場合信号機がなく、知識が無いとどのタイミングで進入すればよいか分かりません。
今回は、ドイツを始めヨーロッパ諸国で多く見られるこのロータリーを解説します。
目次
- 1. 基本ルール
- 2. 関連する標識
- 3. 実際に見てみよう
1. 基本ルール
ロータリーの交差点には必ず左の青の円い標識がでています。そして、殆どの場合右の三角の”徐行/非優先”の標識が出ています。
ロータリーの基本の基本
◆ロータリー内を走行中の車両(自動車、バイク、自転車)が優先
◆反時計回りに走行
◆ロータリーに進入する際にウィンカーは不要
◆ロータリーを出る際には右ウィンカーを点灯させる
以前ご紹介した「Rechts vor Links (右優先)ルール」では右側を気にかけなければなりませんでしたが、ロータリーではその逆ですので、注意してくださいね。
ちなみに一度だけ、イギリスナンバーの車がロータリーを逆走しているのを見たことがあります。恐ろしいったらなかったです。。
実際のロータリーはこんな具合。
この場合はロータリー内には何も走行していないので、両方の車が同時にロータリーに入ることになります。
2. 関連する標識
2-1. 【左(青)】歩行者用横断歩道
大抵のロータリーには歩行者用横断歩道があります。歩行者が待っている場合にはまず、ロータリー進入時、退出時両方とも歩行者を先に通す必要があります。。
2-2. 【右(赤)】進入禁止
この標識のあるロータリー出口からは当然のことながら出られませんが、自転車のマークがさらに下についている場合は、自転車はロータリーから出ることができます。
実際の標識はこんな具合。
3. 実際に見てみよう
少し写真が分かりづらいかもしれませんが、3つの点について見ていきましょう。
①今まさに車がロータリーに進入しますが、ウィンカーはついていませんね。
②進入禁止の標識があるにもかかわらず、自転車は進入できるので右折しようとしています。
③自動車と自転車がロータリーから出ようとしていますが、歩行者用横断歩道を利用している人がいるために、待っています。
いかがでしたか?
一度慣れるとなかなか楽しいロータリー。
ロータリーを出そびれても、正しい道を見つけられるまでグルグル回り続けてOKです。
それでは、Gute Fahrt!
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