『右の方が左より優先! (Rechts vor Links)』
何を隠そう、私、30代でドイツで人生初の運転免許(オートマ限定☆)を取得しまして、
その際、教官にも夫にも耳にタコができるほど聞かされたのが、この標語。
これを知らないと、事故を引き起こしてしまうかもしれませんし、
事故で全責任を負わなければならなくなってしまうかもしれません。
車、バイクだけではなく、自転車で車道を走る場合にも適用されるルールです。
目次
- 1. 基本ルール
- 2. 関連する標識
- 3. 信号が故障していても大丈夫
1. 基本ルール
住宅地によくある信号機も標識も何もない交差点。
右と左の両方の道から車が来ているけれど、さぁどの車が最初に交差点を抜けるでしょう?
こんな状況に対して、ドイツの交通規則では明確なルールがあります。
それが「右の方が左より優先! Rechts vor Links」です。
矢印を車とその進行方向として、一緒に考えてみましょう!
- 黄色の場合
進行方向(青)と左側(赤)から車が来ていますが、右側からは何も来ていません。
なので、黄色の車には先に通さねばならない車はありません。どうぞ、一番先に通過してください。 - 赤の場合
左(青)右(黄色)両方向から車が出てこようとしています。でも、この場合気にしなければいけないのは、とにかく右。まずは右の黄色に行ってもらいましょう。そして右側から何も来ないことを確認して、前進。 - 青の場合
進行方向(黄色)と、右側(赤)から車が来ています。とにかく気にするべきは右からの赤い車。この赤い車の後に、前進できます。でも、赤い車は黄色い車が通らないと先に進めないので、結果、青い車は最後にこの交差点を通ることになります。
これが基本ルール。
とにかく、右側からくる車、バイク、自転車に気を付けなければなりません。
教習中もとにかく「はーい、右を見てー」と右を注意するように言われ続けます。
左は、ルールの知らない人がいるかもしれないからちらっと見ればよい、という具合。
逆に言うと、
「左からは車は飛び出してくるはずがない=ルール違反して飛び出してきたお前が悪い」
という頭の人もいるので、T字路などは注意しないと、徐行などせずに、そのまま突っ込んでくる場合もあるので、とにかくこのルールは知っておかないと危ないのです。
このルールは自転車で車道を走る場合も適用されます。
なお、私有地や駐車場から出てくる車に関してはこのルールは適用されず、公道を走る車が優先されます。
2. 関連する標識
2-1. Rechts vor Linksが適用される標識
この標識のある交差点は、例の右側から来る車が優先のルールRechts vor Linksが適用されます。あまり見かけない標識ですが、分かりづらい交差点で使われています。
2-2. 走行中の道路が優先道路である標識
左:四角の標識は主に、明らかに優先道路と分かる大きな道路で使われているもので、逆三角の非優先を表す標識とセットになっています。
右:こちらは、道路の幅が全体的に同じである交差点などに使われています。比較的すぐにその道が優先道路でなくなることがあるので、注意しながら走りましょう。
2-3. 走行中の道路が”非”優先道路である標識
左:2-2.の四角の標識とセットで使われている標識。この標識が見えたときは、必要がなければ一旦停止はしなくて良いですが、必ず徐行はしましょう。
右:言わずと知れた、「一旦停止」。教習では2秒待てと言われました。が、実際は2秒待っている人を見たことはない・・・。と、言ってはいけないですね。でも、必ず止まりましょう!
3. 信号機が故障中でも大丈夫!
んなことあるわけなかろう!と思われるかとしれませんが、ドイツって結構な確率で電気が全て消えている交差点に出くわします。でも、大丈夫です。
信号機と一緒に必ず優先、非優先の標識があるので、落ち着いて自分の道路はどちらなのかを確認して進みましょう。
ドイツ人は「早く行けよっ!」という意味合いのクラクションを鳴らしますが、無視してもいいです。自分のペースで良いのです。事故を起こす方がよっぽど迷惑ですから。
まだまだ知っておいた方が良いドイツの交通ルールはたくさんあるので、随時ご紹介していきますね。
こちらも併せて是非どうぞ!
ロータリー交差点は、こう通過する!
ドイツの道路の制限速度(アウトバーンと幹線道路)
日本は左側通行で左方優先だから、右側通行で右方優先が当然だと思ってます。
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